アイデアの根

読んだ人に「得した」と思ってもらえるように、普段より一ミリだけ深く考えて書きます。ソーシャル、マーケティング、リサーチ、が主要テーマになる予定です。

隙間時間のためのベスト盤的読書

村上龍が「僕はベスト盤が好きだ」というのを読んで、驚いたことがあった。 当時僕は中学生で「レコードはアルバムトータルで聞くもの」と思いこんでいて「ベスト盤は邪道」と見なしていた。あの時は、同じレコード(LP)を、100回以上聞くほど時間があっ…

知のムダを使い切る! 『一般意思2.0』と『集合知とは何か』

今回の2冊は、でっかい話である。 19世紀につくられた民主主義というシステムを進化させる 『一般意思2.0』 そして、二十一世紀の「知」のカタチを問う、『集合知とはなにか』 ▼ まず、『一般意思2.0』。 最近ではネットを使った直接民主制が話題になること…

ドーナツとしての人格

あなたは平野啓一郎を知っているか。 僕は、ほとんど知らない。 平野は東大生の時に『日蝕』で芥川賞をとり、この時はものすごく話題になった。当時、選考委員であった石原慎太郎から、激しくダメ出しされていたのを読んで、「選考委員からここまで貶されて…

自分の頭で考えない! 思考のアウトソーシング

生産性の高め方 先日のブログで書いた「なめらかな社会とその敵」はちょっとしたブームになっているようで、昨日、代官山TSUTAYAでも専用コーナーをつくって紹介されていた。そこで筆者の清水健が過去に書いた書籍も並んでいて、普段なら絶対に買わないであ…

「なめらかな社会とその敵」 と 「評価経済社会」

「世界は生成するものであり、あなたは世界に参加しているのである。 (なめらかな社会とその敵 あとがきより)」 これからは、お金でなく評価をみんなが求める社会になる。 という岡田斗司夫の評価経済社会が話題になって、しばらくたつ。 評価経済社会とは…